都市部の自治体を中心に新設する動きが広がっている地下河川。愛知県豊橋市を流れる柳生川でも工事が進められている。900mほど先まで続く地下河川。来年度に完成し、運用を始める計画。柳生川は、中流のおよそ500mにわたる区間の川幅が7から8mほどと、上流などに比べ3分の1程度しかない。そのため、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降ると川幅の狭い部分から氾濫し家屋への浸水などの被害が発生するリスクをはらんでいる。そこで、川の増水時は、川幅が広い上流から水を地下河川へ。地下河川を通したら、川幅が広くなる下流で地上に排水できるようにする計画。当初は川の幅を広げることで氾濫を防ぐ方法も検討したが、都市部ならではの理由で断念したという。川幅が狭い部分に、東海道新幹線など3つの鉄道そして4つの道路がまたがっている。さらに用地の買収などを含めると、川幅を広げる工事にかかる費用はおよそ450億円と試算されたのに対し、地下河川の場合は120億円程度。コストを抑えられることもあり地上に比べ、活用の余地がある地下に目をつけた。
住所: 愛知県名古屋市中区三の丸3-1-2
URL: http://www.pref.aichi.jp/
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