デマの発信源は、友人が女子高校生に話した「信用金庫なんて強盗が入るかもしれないし危ないんじゃない」という言葉だった。警察は悪意を持ってデマを流した人間はいなかったと断定し、事件発生から4日で捜査を打ち切った。クリーニング店の夫婦は美容師から話を聞いた3日後、電話を貸した客が「信用金庫から120万円引き出してくれ」と話しているのを聞いて「本当に危ないんだ」と考え、自分たちも預金を引き出した。専門家は偶然聞いた話を人が信じやすいオーバーヒアリングという心理と、オイルショックなどの社会不安が背景にあったと指摘した。