慶應大学などのチームはアルツハイマー病やその前段階である軽度認知障害の疑いがある人を3つの質問をするだけで簡単に検出する手法を確立したと発表した。1つめは「現在困っていることはありますか?」、2つめは「現在楽しみはありますか?」、3つめは「最近の気になるニュースを挙げてください」。リスクの高い組み合わせの回答を紹介。問診の際、医師からの質問に直接答えようとせず同伴する家族に助けを求める動作があると注意が必要。金銭的身体的な負担も大きかったアルツハイマー病の検査。今後、様々な施設で早期発見につながると期待されている。慶應義塾大学病院メモリーセンター長・伊東大介特任教授は「介護施設にいる高齢者と毎日話をする中で、質問3つを混ぜ込んでもらいチェックをすればいい。日々の話の中で気づきにつなげられれば」と語った。