日本人の眼、とくに子どもたちの視力低下は急速に進んでおり、慶應義塾大学医学部の2019年8月の調査によると、都内の小学生の76.5%が近視だと言う。そしてWHOでは2050年までに世界人口の約半数が禁止になると予測している。眼科医の窪田良によると、視力が良いと言われていたアフリカのマサイ族ですら、平均視力が1.0以下になってきていると言う。日本でもコロナ禍でおうち時間が増えた結果、視力1.0未満の小中学生の割合が過去最悪となっていた。特にピント調節の筋肉が固まり、近視の一歩手前になる「偽近視」と呼ばれる症状も若年層は注意する必要がある。
今年3月、関西学院大学工学部の井村誠孝教授は偽近視を抑え、視力を回復させるVRゲームの開発と、その効果を著した論文を発表した。このゲームでは医学的に効果があるとされる「遠近体操法」と「遠方凝視法」という2つの視力回復トレーニングが取り入れられている。参加者10人が6週間、3日に1回、3~10分ほどプレーした所、全員が視力回復したと言う。しかし井村教授自身は近視に加え老眼も入っているため、劇的な効果がなかったという。今後は医療機関などと協力して実験データ数を増やし、いち早くゲームとして夜に売り出すことを目標とすると言う。
今年3月、関西学院大学工学部の井村誠孝教授は偽近視を抑え、視力を回復させるVRゲームの開発と、その効果を著した論文を発表した。このゲームでは医学的に効果があるとされる「遠近体操法」と「遠方凝視法」という2つの視力回復トレーニングが取り入れられている。参加者10人が6週間、3日に1回、3~10分ほどプレーした所、全員が視力回復したと言う。しかし井村教授自身は近視に加え老眼も入っているため、劇的な効果がなかったという。今後は医療機関などと協力して実験データ数を増やし、いち早くゲームとして夜に売り出すことを目標とすると言う。