気象庁によると先週火曜日~けさまでに千葉県東方沖やその周辺を震源とする震度1以上の地震が35回発生していて、そのうち震度4の地震は3回観測されている。そして震源近くの房総半島沖で観測されているのが「スロースリップ」と呼ばれる現象。東日本大震災などの大地震はプレート間のひずみが一気にはじけることで発生している。一方のスロースリップは海と陸のプレートがゆっくり滑りながらひずみを解消していく。このスロースリップはゆっくり少しずつ動くため揺れを感じないという。スロースリップが起きている陸のプレートと海のプレートの境界にはくっつきが強い部分があり、スロースリップが進むことでくっつきの強い部分にエネルギーが溜まってしまう。すると踏ん張りきれなくなり、ずれ動くことで地震になっているとみられている。陸地の下が震源となると震度5弱程度の揺れになると言われていて、東京などでも震度4くらいの揺れになると考えられているそう。1996年以降スロースリップにより地震活動が活発化した時期は今回を含め7回あり、数年ごとの周期で発生していた。1987年に発生したM6.7 最大震度5を観測した千葉県東方沖地震では2人が亡くなり144人の負傷者が出た。専門家は地震の周期と大きさについて「一番古くはわかっている限り1912。37、38年あるいは40年ぐらいの周期で規則的に大きな地震が房総半島沖で起きていることが分かっている。」と指摘する。ただ当時スロースリップがあったかどうかは観測データがないということで分からないそうだが、このサイクルで考えると1987年から37年になるので大きな地震が来る可能性があることも視野に対策に力を入れてほしいとのこと。先週木曜日に震度4の揺れを観測した大網白里市では水が多く売れていた。同じく震度4の揺れを観測した一宮町の飲食店ではお皿が落下して割れないように閉店したあとにはベニヤ板を取り付けたりお酒の瓶を箱に戻したりするなど地震に備えていた。いまできる備えは家具の固定、落ちやすいものは床へ置くなど。また地震発生時の連絡手段、集合場所、安全に行ける避難所など家族で話し合いを。政府の地震調査委員会はスロースリップの活動は1~2ヶ月は続き震度5弱程度の揺れも考えられると注意を呼びかけている。
住所: 千葉県成田市古込字古込1-1
URL: http://www.narita-airport.jp/jp/
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