成田空港では都内などに移動するためにタクシーを利用する外国人が増え、利用環境をどう改善するかが課題となっていることから、待ち時間の短縮や支払いのキャッシュレス化で利便性を高めようという取り組みが始まった。取り組みは、成田空港会社と千葉県などが連携して始めた。空港内で待機できるタクシーの台数をこれまでより1割増やして203台とし、深夜帯には386台まで増やすほか、配車の依頼やキャッシュレス決済ができるタクシー用のアプリを周知する動画を空港内で流し、空港内のWi−Fiに接続するとアプリの案内が自動的に表示されるようにもしている。こうした取り組みでタクシーの待ち時間を減らすほか、支払いのキャッシュレス化を促し利便性の向上を図りたいとしている。成田空港会社戦略企画室・片山敏宏室長は「タクシーを有効に需要に合わせて、きちんと供給していく。取り組みを通じてインバウンドへのタクシーのあり方を考えていきたい」と語った。