中国・四川省成都にある中華料理店、高級食材「キャビア」を1缶丸ごとのせた「キャビアチャーハン」。キャビアといえばロシア産が有名だったがいま、安い中国産キャビアが世界を席巻。成都から車で2時間の山あいの村。看板には「全世界のキャビアの14%は四川省から」。四川潤兆漁業、広大な敷地に並ぶのはキャビアを作るチョウザメを養殖するためのプール。約2000万匹養殖。チョウザメは主な生息地であるカスピ海などで乱獲され、絶滅の危機にあるとしてワシントン条約で取り引きが規制されている。世界各国で養殖の試みが行われ、最も成功した中国。地元政府によるインフラ投資などの後押しもあった。養殖は中国各地に広がり、いまや世界で生産されるキャビアの60%以上が中国産。ロシアメディアは「中国産キャビアの生産コストはロシア産の10分の1以下」と指摘。ロシア産として市場に出回るキャビアの4割がラベルを偽造した安価な中国産。国内で大量生産し海外で安く売る中国の過剰生産問題。キャビアも新たな火種となるのか。