今年5月、ブラジルのルーラ大統領はロシアと中国を相次いで訪問した。ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアでは第2次世界大戦の戦勝記念日の式典に出席し、軍事パレードも見学した。ブラジルがBRICSを通じてロシアや中国と結びつきを強めることについて市民に聞くと、「対話はとても大切。社会や政治・経済においての活動は進んでいるので何も心配していない」「ロシアと特段近いとは思わない。ルーラ大統領は他の首脳全員と良い関係を築くのが大切だ」と語った。中でも経済的な関係が深まることを歓迎する声が多く聞かれた。10人余から話を聞いたが、「ブラジルはロシアと接近すべきではない」と答えた人は1人だけだった。