北九州市戸畑区の明治学園中学・高等学校は、伝統校だが1学期の終わりの12日間、「校則なし」の期間を設けた。校則に縛られず私服で授業を受ける生徒に耳にアクセサリーをつけた生徒。生徒たちは校則がない自由を楽しんで夏休みに入った。生徒たちは今、校則がある元の学校生活に戻っている。窮屈に感じているかと思いきや「校則がない方がいい」という声は意外と少数意見。生徒は「ある程度の限度を守れるくらいの校則はあった方がいいのかなって思うようになりました」などと話していた。校則がない期間を発案したのは生徒たちで作る「ルールメイキング委員会」で、髪型や靴下の色の指定など、厳しい校則を見直そうと今年4月に発足した。2学期が始まっておよそ1週間。「校則なし」のお試し期間の後、生徒と保護者、教師に実施したアンケートの結果を共有した。寄せられたアンケートは全部で500を超え、生徒も保護者も教師も「最低限の校則は必要」という意見が多数を占めた。委員会の生徒は「最低限のルールは変えないっていうのは、だいたい一致していたところだったなと思うので、根本は変えずに細かいところに焦点をあてた方がいいのかなと」などとコメントしていた。高橋英樹校長は、「生徒たちが、考えて行動するスタイルが身についてきた」と話す。ルールメイキング委員会は次回以降、どんな校則にするか意見交換をしていく予定。委員会の生徒は「ちょっと理不尽と思うものとかはできるだけ変えたいなと」「安全面につながる校則とかは残したいなって」などと語っていた。