東京・墨田区の押上駅から徒歩10分にある「本所防災館」は入館料無料で、ここで体験できるのは、無料で防災に関する知識を学ぶことができるツアー。空きがあれば当日でも参加することができて、消火体験をした女性は「素晴らしいことですね。なかなかこういう施設ってないじゃないですか」と話す。他にも、人形がきれいに並べられた部屋では心臓マッサージの体験や、AEDの使い方を体験しながら学べる。さらに、日本人なら誰でも知っておきたい、あの自然災害の体験も…。40代の女性が怖がりながらも向かったのは、能登半島地震と同じ最大震度7の地震体験で、いざという時に役立つ身を守る姿勢などが学べる。これには見ていた皆さんも「えー!あんなに揺れるの!?」と驚く。およそ20秒間の地震体験に、40代の女性は「めちゃめちゃ怖かった。泣きそうでした」「もっと防災意識は高めていかないと、命は助からないんじゃないかなっていう危機は実感できました」と話す。無料で防災に関する知識を学ぶことができるツアーは2種類あって、千葉県から来た家族が参加したコースでは、震度7の地震体験をした後に火災現場を想定した煙の中の避難方法も体験できる。千葉県から来た家族が続いて向かったコーナーでは、水害を想定して浸水により水圧のかかった扉を開ける体験や、浸水した自動車のドアの重さを体験することができる。浸水10cmのドアの重さを体験したお母さんは「10cmでこんなに重いの!?絶対、あした筋肉痛」と驚く。そしてツアーの締めくくりは、風速30m/s、雨量50mm/hの暴風雨体験。激しく吹き付ける雨風は、前が見えなくなるほどの強さ。お父さんは「顔も上げていられないくらいの風速だったので、本当に大変だなと感じました。なかなかこういう経験ができないので、本当にいい時間を過ごせたかなと思います」と話す。また小学生以下は、子供向けの暴風雨を体験することができる。こちらの施設では4月に30周年を迎えてイベントなども実施予定なので、家族で体験してみてはいかがでしょうか。ということで、春休みに行きたい無料の体験施設を調べてみたら、子供だけでなく大人も楽しむことができ、無料とは思えない優良な体験を味わえることが分かりました。