毎朝、登校する子どもたちを見守り続けてきた90代の男性たち。一番の古株は80年もの間その活動を続けてきた。昨日ついに迎えた最後の1日に密着。スカイツリーを仰ぎ見る東京の下町・墨田区押上。清水好雄さん(90)は、毎朝通学路に立ち30年もの間子どもたちの安全を見守ってきた。道行く人のほとんどは顔見知りで、小学校に通う子供たちを見守るボランティアは現在9人。中でも一番の古株は、大正14年生まれの御年98歳の小幡昇治さん。子どもの笑顔を守りたいとの思いから18歳のときに地元の有志とともに見守り活動を始めた小幡さんは、80年間この地に立ち続けてきた。長く活動を続けてこられたのも子供たちから力をもらっているからだという。しかし、担い手不足もあってメンバーは高齢化。90代の3人は体力的に厳しくなってきたため1学期が終わる昨日で活動を最後にすると決めた。見守りの効果もあってかこれまで子供の事故は1件もなし。変わらない日常が大切だという。昨日も子供たちの元気な姿に触れた清水さんは気持ちに変化があったようで「元気でいる間はまだ続ける」と語った。