88歳のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は今月14日からイタリアの首都ローマの病院に入院し、肺炎の治療を受けている。教皇庁は22日、ぜんそくのような症状が出て教皇の病状が悪化したという認識を示していたが、23日の発表では、呼吸器系については「危機的な症状は見られなくなっている」と明らかにした。教皇は前日に引き続き酸素の吸入を行っているものの、食事はとれているほか、病院でミサにも参加したという。一方、血液検査の結果、新たに軽度の腎不全が確認されたなどとしていて、依然として予断を許さない状況だとしている。退院の見通しがたたないなか23日、入院先の病院やバチカンのサンピエトロ大聖堂の周辺では心配そうに祈る信者たちの姿が見られた。