福島第一原発事故の教訓を踏まえて作られた新規制基準は活断層の真上に原子炉建屋を設置することを禁じている。日本原子力発電が再稼働を目指す敦賀2号機を巡っては原子炉建屋の真下に断層があり、これが活断層なのかどうかを焦点に規制委員会の審査チームが審査を進めてきた。今年5月、原子炉北側にある別の断層、K断層については活断層である可能性を否定できないとする結論を出している。その後の審査の焦点はこのK断層と原子炉建屋の真下の断層がつながっているのかどうかだった。きのうの会合で審査チームはつながっていることを否定できないと結論付けたうえで敦賀2号機が新規制基準に適合しているとは認められないとの判断を示した。今後、原子力規制委員会がこの判断を了承すれば2012年に規制委員会が発足してから再稼働を目指した原発が新規制基準に不適合とされる初めてのケースとなり、敦賀2号機は再稼働ができず廃炉となる可能性がある。
住所: 福井県敦賀市本町2-9-16
URL: http://www.japc.co.jp/plant/tsuruga/dai2top.html
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