来年度から医師の働き方改革が本格的にスタートし、勤務医の時間外労働に上限が設けられる。影響が大きいのが、長時間労働の傾向があり、技術の習得に多くの経験が必要な外科医。いま若手外科医を短時間で効率よく育成し、1人前になってもらうため、植木鉢を使ったトレーニングが行われている。想定するのは腹部大動脈瘤で、患部が腸の奥にあり、高度な技術が必要で、それに近い環境を植木鉢で再現している。考案したのは東京大学医学部附属病院の保科准教授。課題は費用だったが、植木鉢に目をつけ、2017年から講習会を開始。トレーニングにより技術が向上するという結果も生まれている。保科准教授らはトレーニング方法なども公開していて、他大学や医療機関にも取り組みが広がっている。
取り組みの背景には外科医の減少がある。なかでも40歳未満の若手医師は大きく減っている。保科准教授の講習会には学生も参加しているが、「外科医に求められる技術のイメージが湧いた」と話している。働き方改革に向けては厚生労働相がガイドラインの中で、カンファレンスや回診の効率化の他に、タスクシフトをあげている。
取り組みの背景には外科医の減少がある。なかでも40歳未満の若手医師は大きく減っている。保科准教授の講習会には学生も参加しているが、「外科医に求められる技術のイメージが湧いた」と話している。働き方改革に向けては厚生労働相がガイドラインの中で、カンファレンスや回診の効率化の他に、タスクシフトをあげている。