1都3県で家賃が上昇し、東京23区は上がり幅が大きく、10年で約2万円相場が上がったエリアもある。「実用春日ホーム 千石店」に訪れた八王子の大学生は、来年の就職を機に文京区内への引っ越しを考えているという。希望条件では予算を1~2万円程超えてしまい、新居選びが進まなかった。特に家賃が上昇している豊島区では、1LDKの巣鴨駅から徒歩3分の物件の家賃は合計で17万円だが、約10年前と比べて相場が約2万円上がったという。東京23区の平均家賃はこの1年だけでも上がっている。中央区1LDKに家族3人で暮らす女性は家賃が5000円上がり、都内のマンションを購入したという。家賃上昇の背景には23区の新築マンション価格高騰がある。全15部屋の築約50年のマンションを経営しているオーナーは、物価高の影響で家賃を最大5000円値上げしたという。来年春頃までは家賃は上昇傾向で、その後も高止まりが続くとみられている。