戦災樹木の研究を続けている明治大学の菅野博貢准教授と米国の歴史学者のデイビッドフェドマンの研究チームはその存在を広く知ってもらい保存の必要性を訴えようと詳しい調査を進めている。菅野准教授によると都内23区には戦災樹木が200本以上確認されているという。都内2か所で調査を行い2本の戦災樹木が残されている北区の住宅では中心部が空洞になった幹や黒く焼け焦げた跡などを確認し住民から焼け残った経緯などを聞き取った。この木は住宅の取り壊しに伴い来年2月までに伐採される予定だということで研究チームは自治体などに対してほかの場所への移植を要請することにしている。研究チームは今後も全国各地で調査を行い来年以降、書籍や論文などにまとめて日本や米国で発表する予定だという。