金子さんは給食の現状について、議員時代には調理員の人員不足を聞いたことはあり調理に余裕がないのが現状であり、待遇がよくないことが人員不足につながっているのではないかと推測した。1954年には学校給食法が制定され、児童生徒の心身の健全な発達と食育の推進を掲げるものとなっている。一方で摂取すべき栄養素として、10~11歳の場合は780kcalなどの基準も策定されている。また、献立は栄養士などが安全性とともに栄養や季節感を考慮し、これを校長や給食主任らがこれを検討して献立が作られているという。専門家の豊田愛魅氏も調理員不足は影響していると指摘し、野菜をまとめてスープに入れるなどの対応を取って手間を減らしているのではないかと見ている。また、金子さんは給食費無償化は食費は保護者負担となっているものを公費で負担するものだが、この政策は地域格差を広げることにつながっているので全国で義務化することで自治体として人件費に予算をあてることも戦略ではないかと言及。若狭さんは脱脂粉乳は美味しくなかったと振り返り、牛乳が飲めるようになったことで豊かになったと実感したのだという。