去年から今年にかけて、地方自治体の首長がパワハラで訴えられるケースが相次いでいる。過去にパワハラの経験で大きく人生が変わったしくじり先生に話を聞いた。通経済大学付属柏高校・ラグビー部初代監督・松井英幸さん。チームを全国大会の舞台・花園に23回出場させた名将。ところが、初の全国制覇を目指しチームを強化していた2015年、選手への暴力行為の責任を取って現場を離れることになった。松井さんは当時のことを「自分自身パワハラの認識がなく、結果を出しており、勝手な思い込みかもしれないが正しいと考えていた」と話す。しばらく心の整理ができずにいた松井さんが自分自身を見直すため、ラグビーの強豪国ニュージーランドへコーチとして留学。ラグビー本場の教え方を現地で体感し、考え方を180度転換した松井さん。この経験を多くの人に語り継ごうと自らの経験を著書にしたり講演したりと、積極的な活動を行っている。通経済大学付属柏高校・ラグビー部初代監督・松井英幸さんは「言葉のかけ方は大事。非常に捉え方が変わってくる」と述べた。そのうえで、聞く力も大事だと語る。