過去最多7人が出馬した兵庫県知事選挙は17日に投開票が行われ、前知事の斎藤元彦氏が再選を果たした。県議会で不信任案が可決され、斎藤元彦前知事が失職したことに伴い実施された兵庫県知事選挙は、17日に投開票が行われ、午後9時半すぎ、斎藤前知事が神戸市内の選挙事務所で勝利を宣言した。斎藤前知事は選挙戦で3年間の知事としての実績などをアピールし、ネット上で支援の輪を広げるなど終盤にかけ支持を拡大した。111万3911票を獲得し、2位を13万票差以上引き離して当選した。投票率は55.65%で、前回を14.55ポイント上回っている。斎藤元彦前知事は「今回の文書問題で県民の皆さんにご心配、県政に対するご不安を与えたことは、大変申し訳なく思っています。もっともっと改革をして県政を前に進めてほしいという多くのご期待をいただきました。今回はSNSを通じていろんな広がり、SNSのプラスの面を感じました。これから勝負です。躍動する兵庫の実現にむけ、これからも歩みを止めたくない。本当にありがとうございます」と述べた。約2か月前にはパワハラなどの疑惑を告発され、会見では涙を見せた斎藤氏。県議会議員全員から辞職を求められる中、知事続投を強調していたが、全会一致の不信任決議を受け、失職することを表明。今回、返り咲きとなる再選を果たしたが、当面は自身のパワハラ疑惑などを告発した文書問題への対応や、県議会との向き合い方が課題となる。