2021年4月1日、新宿区保健所に腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生したと連絡が入った。担当した女性は2年目の新人で着任した処置にのことだった。腸管出血性大腸菌は主に牛の腸管の中に生息していて、牛の体にも付着している菌。ヒトの口から体内に入ると毒性の強い物質を出し、大腸をただれさせ血便や激しい腹痛を起こす。溶血性尿毒症症候群を発症すると高血圧や意識障害が起こり最悪の場合は死に至る恐ろしい菌。2011年には焼き肉チェーン店で提供されたユッケが腸管出血性大腸菌に汚染されていて5人が死亡している。O157は生肉や加熱不足の肉から感染することが多いが、男性が食べたのはデリバリーで注文した牛ハラミ丼。販売した店舗に確認したが食中毒の連絡はないという。しかし、男性と同じ日に同じ店舗で注文した中野区在住の30代女性からもO157の菌が検出された。保健所は店舗を調査。衛生管理に問題はなかったが、肉を柔らかくするある作業が食中毒を引き起こす原因になっていた。
住所: 東京都新宿区歌舞伎町1-4-1
URL: http://www.city.shinjuku.lg.jp/
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