- 出演者
- 笑福亭鶴瓶 杉原凜 神田愛花 木村柾哉(INI) 松田迅(INI) 後藤威尊(INI) 佐野雄大(INI) 池崎理人(INI)
今夜は食の危険スペシャル。居酒屋で定番のある唐揚げを食べた女性が激痛に襲われ大変な目に!自宅で肉の丼をデリバリーした男性がO157に感染…集団食中毒へ発展。まさかの事態が次々に起こる。
今から5年前、25歳の介護士・えりこさんは仕事帰りに同僚と行きつけの居酒屋で大好物の川エビの唐揚げを食べた。週に1度は食べる川エビの唐揚げだが、この日は喉に刺さったような違和感が。このとき、食べたエビの一部が扁桃に刺さり、帰宅途中にどんどん痛みが増した。
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- 河北総合病院
痛みで眠れないまま朝になり、病院に行ったがかんしがついた部分が刺さっておりこの病院では取ることができず、河北総合病院を紹介された。ここで診断したが、川エビの一部は完全に扁桃の中に入り込んでしまい見えなくなっていた。CT画像を撮るとギザギザとした川エビの一部が扁桃内に入り込んでいるのが確認できた。
今回のゲストは5人のINIメンバーと神田愛花。神田は「11人のINIから選りすぐりのバラエティー担当を連れてまいりました」とコメントした。
のどに川エビの唐揚げが刺さってしまった女性。医師からは手術で扁桃ごと摘出するしかないと言われてしまった。扁桃は口や鼻から侵入する細菌やウイルスをキャッチし免疫反応を引き起こす働きを持つ。幼少期に特に重要だが10歳ごろを境に免疫機能が成熟すると役割はほぼなくなるため、手術で摘出しても免疫機能に大きな影響はないとされている。女性は全身麻酔で手術を受け30分ほどで無事終了。摘出された扁桃にはギザギザした川エビの一部が刺さっていた。
食べ物が刺さって大事になる人は少なくない。夕食にカレイの煮付けを食べた男性はのどに骨が刺さったがビールで一気に流し込み解決。しかし翌日、トイレでおしりに指すような激痛が。肛門科の医師に診てもらうと、飲み込んだカレイの骨が胃や腸を通過し肛門まで到達し刺さっていた。そのまま手術すると、約3cmの巨大な骨が摘出された。男性はどんな食べ物もほとんど噛まずに飲み込むクセがあり、大きな骨ものみ込んでしまっていた。
都内で暮らす母親と息子夫婦。昼食のブリをいつも通りに食べたが数時間後、母親はおなかに強烈な痛みが。原因はブリの骨だったが、本人には骨を食べた自覚はない。翌朝も痛みは治らず深刻な病気を疑い病院へ。CTを撮ると骨が胃を貫通していた。放置していたら傷口の周囲が化膿し腹膜炎になって命に関わっていた可能性も。すぐに内視鏡で骨を摘出すると、骨の大きさは約4cm。なぜ、大きな骨をのみ込んだことに気付けなかったのか。そこにはまさかの理由があった。
池崎理人は食べるのが早く、丸のみしてしまうクセがあると話した。後藤威尊は学生時代に知らずにブロッコリーを生で食べていたと話した。
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- ブロッコリー
ブリを骨ごとのみ込んでしまった女性。なぜ骨をのみ込んだことに気付けなかったのか。この女性は総入れ歯で、総入れ歯は上顎につけると口の中を覆ってしまい感覚が鈍くなり、口の中で骨に気付けなかったと考えられるという。
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居酒屋で川エビの唐揚げを食べ扁桃に刺さり、扁桃ごと摘出する手術を受けた女性は4日ほど入院して無事退院。のどに刺さった異物が気になった医師たちは居酒屋で実際の川エビの唐揚げを調査。額角と呼ばれる頭のギザギザとした突起を、豚肉に刺して実験。刺してみると簡単には抜けなかった。のどに刺さる異物の割合は魚の骨が95%以上を占め、エビは1%ほどだという。刺さった際に、ごはんを丸呑みすると押し込んでしまう可能性が高いのでやめた方がよく、なるべく早く耳鼻咽喉科で診てもらうことが大事だという。
川エビの唐揚げが扁桃に刺さって手術したえりこさん。その後、治ってからすぐに居酒屋で川エビの唐揚げを食べたが、怖くてずっと噛んでいたと話した。
2021年4月1日、新宿区保健所に腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生したと連絡が入った。担当した女性は2年目の新人で着任した処置にのことだった。腸管出血性大腸菌は主に牛の腸管の中に生息していて、牛の体にも付着している菌。ヒトの口から体内に入ると毒性の強い物質を出し、大腸をただれさせ血便や激しい腹痛を起こす。溶血性尿毒症症候群を発症すると高血圧や意識障害が起こり最悪の場合は死に至る恐ろしい菌。2011年には焼き肉チェーン店で提供されたユッケが腸管出血性大腸菌に汚染されていて5人が死亡している。O157は生肉や加熱不足の肉から感染することが多いが、男性が食べたのはデリバリーで注文した牛ハラミ丼。販売した店舗に確認したが食中毒の連絡はないという。しかし、男性と同じ日に同じ店舗で注文した中野区在住の30代女性からもO157の菌が検出された。保健所は店舗を調査。衛生管理に問題はなかったが、肉を柔らかくするある作業が食中毒を引き起こす原因になっていた。
神田愛花は朝食の目玉焼きを部位に分けて食べるのがマイルールだと写真を見せて話した。木村柾哉は三角食べができなくて、一皿ずつ食べてしまうと話した。
デリバリーで注文した牛ハラミ丼を食べた数人がO157に感染。担当保健所は調査のために店舗へ。肉を柔らかくするある作業が食中毒の原因になっていたが、この時はわからなかった。調理の様子をみると、肉の中心部分は赤かったが腸管出血性大腸菌は肉表面に付着している菌で、基本的に肉の中には入りこまない。さらに熱に弱く、75℃で1分以上加熱すれば死滅するため表面をしっかり焼けばレアに近い状態で食べても問題はない。その後、調理マニュアルを確認すると、筋切り処理をしていることが判明。店舗では針のような刃を肉に刺し、繊維を断ち切る方法をとっていた。この方法では、肉の表面に付着していた細菌が肉の内部に入り込む場合があるため、中心部までしっかり焼かなければならなかった。原因はこのテンダライズ処理だった。
テンダライズ処理をすると菌は本当に肉の内部に入り込むのか、専門家監修のもとで実験。腸管出血性大腸菌に見立てた蛍光塗料を肉に塗り、テンダライズ処理を行い、断面を見ると菌が内部に入り込んだことがわかった。実際に、大腸菌群を表面につけてテンダライズ処理し、焼き加減に応じて菌の量を調べると、レアな肉からは1g中から4000の大腸菌を検出、しっかり火を通した肉からは菌は検出されなかった。
スタジオでは、「家で普通にやっていた」「針を通したら中まで火を通さないといけないことは知らなかった」などと話した。
テンダライズ処理の他にも食中毒が広がった要因が。この店では生肉用と加熱用でトングが分けられていたものの、水が張ってある1つのケースに保管していて、菌が水を介して焼き用のトングに付着したと考えられる。さらに、O157に感染した3人はデリバリーで食べていた。提供後すぐに食べる店内飲食と違い、時間がたってから口にする。時間が経過するほど菌が繁殖し食中毒リスクは高まる。これらを受けて当該店舗には7日間の営業停止処分が。さらに、当該系列飲食店の運営会社に対し加熱徹底の指導がなされた。
2016年にO157の後遺症が女性が死亡するというニュースがあった。そのきっかけとなったのは1996年に大阪府堺市で起きたO157の集団感染。小学生を中心に6500人超が受診し、493人が入院。その時感染した少女に、後に恐ろしい症状が起こる。
松田迅は親子丼を食べて食中毒になったことがあるという。佐野雄大は打ち上げで自分だけサムギョプサルで2回食中毒になったことがあり、そこからしばらく打ち上げに行かなかったと話した。木村柾哉は冷蔵庫を買い替えたあとに、電源がついていない冷蔵庫に詰め替えてしまったと話した。