撮影4日目。朝、食品売り場に年配の男性がいた。男性は朝3時間、オフィスなどの清掃をして年金の足しにしている。かつては歌舞伎町で宝石屋をしていたがバブル崩壊で廃業した。「自分はどうあるべきか」、その答えを探し、彷徨い、みんな都会で生きている。仕事の合間にかぜ薬を買いに来た会社員に声をかけた。良いことも悪いこともあった1年で、良いことの1つは再婚したことだと教えてくれた。難聴の薬を買いに来た出版社勤務の女性に声をかけた。褒められたいという欲求から無理をしてしまうことがあるという。無理をしないと成長しないんじゃないかとも感じている。