世界中の注目を集める音楽フェス「サウス・バイ・サウスウエスト」は若手アーティストの登竜門として知られている。今年、その舞台に「tiger bae」という無名の日本人インディーズバンドが出場した。ギター担当の小林慈幸さんの本業は、15代続く寺の僧侶だった。小林さんは年齢を重ねるにつれ音楽に時間とエネルギーを注ぐことへの迷いも生まれたという。この数年で結果を出せなければ音楽をやめようと考えるようになった。ボーカルのゆうこさんは、小林さんが作曲を続けることを望んでいる。ゆうこさんはこの先も一緒に音楽を続けられるように、誰もが納得できる結果を出す。国内外を問わず大規模な音楽祭に片っ端からデモ音源を送った。その結果、「サウス・バイ・サウスウエスト」のプロデューサーの目に止まった。夢の舞台を終えて小林さんは「まだ走れるかなってメンタルになった。続けていきたい」などと話した。