特別支援学校に通っていた久保田大治郎さんは去年7月に自宅からいなくなり、6日後に亡くなっているのが見つかった。大治郎さんは軽度の知的障害とADHDの特性があり、外出は常に家族と一緒だったが、いつか電車で1人旅行することが夢だったという。大治郎さんは亡くなる2年ほど前から気持ちが高ぶると突然自宅を飛び出すことがあり、その都度母親が探していたそう。亡くなった日は学校から帰宅後に母親が目を離した数分の間にいなくなり、バスと電車を乗り継いで山梨の無人駅で下車。その後川に向かい、その日のうちに溺れて亡くなったとみられている。一周忌となる先月、家族は大治郎さんの足取りをたどった。この事案を受けて八王子市の障害のある子どもなどの保護者でつくる団体は見守り体制を作るよう国に要望した。