高木美帆は去年自らチーム「team GOLD」を立ち上げ仲間と共にトレーニングを重ねている。ナショナルチームを離れる中で課題となったのはトレーナーの確保。日本スケート連盟のトレーナーを長年務めた京都下鴨病院・佐伯武士と相談し、若手トレーナーをチームに派遣することになった。佐伯は「新人に体を触ってもらうのは相当抵抗感があると思うが、高木が新しい人も育てなくてはいけないと感じてくれた」と話す。若手トレーナーの女性は行ったケアの内容や選手からのアドバイスを全て記録し、他の若手トレーナーと意見を出し合い技術を高めている。高木は「トレーナーの常に学ぼうとする意識がすごく高いと感じる。サポートしてくれることが私にとってもプラスになるし、トレーナーにとってもプラスになる関係性を持てるのは価値の高いものではないかと思う」と話す。