明治神宮外苑のイチョウ並木は紅葉の名所で多くの見物客が訪れた。懸念されているのが再開発問題で、明治神宮野球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えて建て替えされる。また、3棟の高層ビルも建設される。それにより樹木743本が伐採される。イチョウ並木は保全される計画で、837本植樹し緑を増やす。明治神宮内苑は明治天皇と昭憲皇太后を祀る本殿を中心として森厳荘重を維持している神域で、外苑は広く一般に開かれた場所。内苑の杜は全国から10万本が献木されつくられた人工林。外苑は多くの人が利用できる公園としての側面が強い。明治神宮は戦前は内務省の管轄で国の資金で管理・運営されていたが戦後は宗教法人となり国の補助金など公的な助成がなくなった。明治神宮の収益のうち8割を占めるのが外苑施設でうち6~7割を占めるのが神宮球場。一方ユネスコの諮問機関は再開発計画の撤回を求め警告文を都や事業者に送り、都は事業者に樹木の保全についての見直し案を示すよう要請した。それにより樹木の伐採開始時期を9月から年明け以降に変更した。
住所: 東京都港区北青山2-8-35
URL: http://www.naash.go.jp/
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