日本テレビ解説委員・安藤佐和子の解説。米国大統領就任演説でトランプ大統領は「本日より性別は男性と女性の2つだけであるというのが合衆国政府の公式方針となる」と発言し、今まで進めてきた多様性推進の動きに逆行。多様性目標を紹介。米国企業では「白人以外」の採用を増やす、役員の「女性の割合」を高める数値目標などの取り組み。しかし、相次いで多様性目標の撤回、縮小の動き（去年10月・ボーイング、11月・ウォルマート、12月・米国の日産、今年1月・マクドナルド）。トランプ氏が大統領に就任すると、多様性の取り組みは攻撃されるとの懸念によるもの。日本企業への波及について。経団連・ダイバーシティ推進委員長・次原悦子氏によると、「同質性が高い組織では反対意見も出ず、リスクに気付けない」という。日本企業の目標を紹介（日本マクドナルド、日産）。一橋大学・円谷昭一教授は「少子化で急激に新卒が採用できなくなっている」「多様性を重視しないと若手採用という点で会社存続の危機を迎える」と警鐘を鳴らしている。多様性を進めるためには企業や国にどんなメリットをもたらしているのか具体的な成果の共有を進めていくことが必要。