大阪・関西万博の8人の万博プロデューサーの落合陽一さんの1年間に密着した。鏡張りなのに鼓動する「null2」は訪れた観客に似たデジタルヒューマンと直接会話可能なパビリオンとなっている。製作したメディアアーティストの落合陽一さんは「博覧会じゃないとみられないものっていうのは今の時代では難しいけど博覧会でしか見られないものを作っている」とした。密着を開始したのは1年前万博そのものに疑問が呈されていたとき落合さんはひたすらパピリ製作に打ち込んでいた。作業場は空調のない倉庫の片隅で予算を抑えるため間借りした。2018年の開催決定以降万博には課題が山積、工期遅れや海外パビリオン撤退、建設費倍増など何のために開かれるのか疑問と不安が世論としてあった。常に向き合ってきたのはコストの問題、落合さんのパビリオンはプロデューサーの中で予算は最少、追加で必要となった部分は自ら協賛企業を探し依頼し400社以上、落合さんはSNSで屋根貼ってくれる人を探すなど自らやれることは全てやったという。