地盤の緩さから重機が転倒する事故が発生。さらに晴天が続くと泥の表面は乾き砂塵となって作業員の肌を削った。休憩のために作られた小屋にも泥臭さが充満した。3mの丸太を敷き重機を安定させるなど、経験を活かし苦難を克服した。ついに100万本ものペーパードレーンを設置することに成功した。最終的に1年半後、東京ドーム8杯分もの水を抜くことに成功したという。しかし滑走路の建設に際し、ある大問題が浮上した。重いジャンボジェットが時速200キロ以上で離着陸する滑走路には高速道路より平らな究極の平坦さが求められる。滑走路の舗装材の一部を搬入した時、その重さに耐えきれずさらに深層部から水がにじみ出してきたため凹凸が生じてしまった。ペーパー工法は泥の水分のような「完全に静止した水」には有効だが、深層部から染み出すわずかに動きのある水では吸い上げる力が負けてしまう。難題に挑むことになったのは舗装のエキスパート集団。
