ニューヨーク証券取引所から日本生命NY投資現地法人・今真一郎が解説。前日引け後に発表されたエヌビディアの決算が市場予想を上回る結果などからITセクターの株価が上昇。米国5月のPMI(購買担当者景気指数)総合指数が、市場予想を上回り、2022年4月以来の高水準を記録したことから米国10年国債が上昇。株式市場はITセクター以外は下落したほか、3指数ともマイナスで引けた。化粧品メーカー・e.l.f.ビューティーが18.7%と大きく上昇。若い女性向けに手ごろな価格の商品を提供。インフルエンサーとコラボレートしたTikTokのマーケティングが奏功し、急激に市場シェアを伸ばしている。前日引け後に発表した通期決算では売上高が約77%増加するなど力強い伸びが確認されている。次年度の通期見通しは市場予想を下回り、株価は時価外で急落したが、会見で経営陣から今後のマーケットシェア獲得に対する自信をのぞかせるコメントが確認され大幅高になった。4月の小売売上高が市場予想を下回るなど個人消費の減速がたびたび指摘。インフレが継続する中、消費者のニーズはよりコストパフォーマンスの高い商品に移り変わっていて、ウォルマートなど修正をとらえた企業は底堅い成長などとニューヨーク市場について伝えた。