元時津風親方が偽造有印公文書行使の疑いで逮捕された。時津風部屋といえば2007年、当時の親方や兄弟子による傷害致死事件のあった部屋。当時17歳の弟子が死亡し、親方らが逮捕されるという異例の事態にまで発展。その渦中で次の親方に抜擢されたのが33歳の若さで親方・時津風を襲名した容疑者。初稽古の時には自ら土俵に上がり、弟子の指導にあたっていた。2021年、新型コロナ流行時、日本相撲協会のガイドラインに違反。マージャン店や風俗店に出入りするなど不適切な行動を取っていたことが分かり、相撲界を去っていた。それから4年、元時津風親方の容疑者は逮捕された。警視庁によると容疑者は今月5日、駐車禁止区域の墨田区の路上に駐車する際、偽造の「駐車禁止除外指定車標章」を車のダッシュボードに提示した疑いが持たれている。標章には「歩行困難者使用中」と書かれていた。本来は体が不自由な人などに交付されるもの。車内に掲示することで駐車禁止区域に駐車しても取り締まり対象外となるが、容疑者は「知人から借りてコンビニのプリンターでコピーした」と容疑を認めている。警視庁は標章の不正使用を繰り返していたとみて捜査している。