日本経済新聞社と日本経済研究センターは、去年秋、政府が検討する政策など経済に関するテーマについて、47人の経済学者に見解を聞くエコノミクスパネルを始めた。日銀は、異次元緩和について「全体としてみれば日本経済にプラスの影響をもたらした」と結論づけた。「強くそう思う」が6%、「そう思う」が23%、「どちらともいえない」が49%、「そう思わない」が19%。プラスの効果があったとする日銀の見解に同意する学者は「異次元緩和がなければデフレと経済の低迷が続いた可能性が高い」と主張。これに対し、そうは思わないという学者は「個人消費や設備投資などの需要を拡大し、物価上昇と景気回復を実現するといった政策本来の目的は達することができなかった」と指摘している。