ファミリーマートは店内飲食のために設けた「イートイン」の空間を売り場に転換する。2024年度中にイートイン設置店の3割に当たる2000店を改装し、衣料品や日用品の棚に切り替える。靴下やTシャツといった衣料品のほか、トイレットペーパーや洗剤など日用品の品揃えを拡充する。新型コロナ禍を経てイートインの利用頻度は減っている。全国で1万6000店を展開するファミマは、感染症対策のため、イートイン設置の7000店で一時、店内飲食を制限。コロナ後に再開したものの、利用者は戻らなかった。担い手不足や人口減少で出店余地が狭まる中、既存店の売上高を底上げする狙いがあり、新規出店に頼らない成長戦略の一環としている。(日経電子版)