上場企業の企業年金の運用が改善している。将来の支払額に対して積み立てた資産の割合を示す積立比率は2023年度に9割を超え、2008年の金融危機以降で最高になった。株高や円安による運用環境の改善に加え金利上昇に伴う年金債務の減少が追い風となった。企業にとって年金の運用改善は業績負担の軽減につながるほか社員に還元する動きも出始めた。制度の持続性に配慮しつつ社員に魅力のある仕組みにすることが今後の課題となりそう。(日経電子版)
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