トルコの通貨リラの安値進行が止まらない。対ドルでは過去最安値を更新し、対円でも2カ月ぶりのリラ安水準となった。インフレの影響を除く「実質金利」が約5年ぶりの高水準に達するなど足元は金融環境の引き締まりが目立つ。景気減速を招きやすい高金利の負の側面が注目されリラ売りにつながっている。2024年は高い政策金利や大手格付け会社による格上げなどへの期待から日本の個人がリラ買い円売りに回帰していた。足元は相場の転換点と指摘する声も出ていてリラ相場の下落基調が長引けばFX投資家が損失を負う可能性もありそう。(日経電子版)