秋田さんは「トランプ前大統領は、共和党大会の演説で『バイデン政権のせいで世界は第3次世界大戦の瀬戸際に立たされている』と話し、根拠として欧州と中東の戦争を挙げ、アジア全域に紛争の恐怖が漂っています。過去に、アメリカはこのような火種を封じ込めてきました。しかし、オバマ政権時に米軍は戦力を縮小して、現在は1つの大規模戦争にしか対応できない態勢になっています。だから、今の状況が続くとお手上げなんですよね。そして、トランプ氏は『あらゆる国際的危機を電話1本で終わらせる』と言っています。ウクライナに関しては、ロシアに占領されている領土を諦めさせて戦争を終わりにさせることを考えているようです。北朝鮮も交渉すればやめさせることができると。トランプ氏は強面のイメージを演出していますが、交渉やディールで揉め事を解決するタイプです。外交問題もそのような手法でできると思っています。私は、トランプ氏が大統領になった場合に第3次世界大戦のリスクは高くなると考えています。ウクライナの場合だと、ロシアのやったもん勝ちとなる。ロシアに中国は間接的、北朝鮮は直接的に支援をしており、イランもロシアにドローンを送りロシアから軍事支援を受けているので、世界大戦のリスクが高まる。ロシアが侵略したもの勝ちという形で落とさないよう解決しないといけないです」などと話した。(日経電子版)