関係者によるとホンダと日産自動車が傘下に入る持ち株会社を設立して経営統合するため、協議を進める方針だという。日産自動車が筆頭株主の三菱自動車も将来的に加わることを視野に入れて交渉を進めるという。日経新聞によると、ホンダと日産の販売台数は1位のトヨタグループ、2位のVWグループと大きく差を付けられているが、3社の統合が実現すれば販売台数が800万台を超える世界第3位の自動車グループが誕生することになる。ホンダと日産は今年8月にEV・電気自動車の分野などで提携することを発表していて、三菱自動車もこの提携に参加していた。米国のテスラや中国の自動車メーカーが台頭する中、経営統合によって新車の開発費や部品の調達コストを抑え利益が出る体質を作っていくねらいがある。カリスマ経営者だったカルロス・ゴーン氏の特別背任事件から6年、日産は深刻な経営危機にあえいでいる。中国、米国で販売が苦戦。米国で需要が高まるHVを投入出来ていないのが実情。日産自動車のことし4〜9月の最終利益は9割以上減ったと発表したばかり。人員削減を全世界で9000人分すすめる考えも発表。日産自動車・内田社長は「責任を痛感している」。米国では数百人規模の人員削減。タイでは約1000人を対象に削減、配置換えを行う方針。去年のモビリティショーでも他社が市場投入を見据えた車種を展示した一方、日産はコンセプトカーにとどまる。