最先端のお札の発行が迫る中、新一万円札の顔、渋沢栄一の出生地である埼玉県深谷市に注目が集まる。町全体で「深谷の偉人」として猛アピール。祝賀ムードに包まれる一方で問題も。ご祝儀用のピン札に両替しようとしたところ、対応できないと断られた男性。新札の発注を少なくしている金融機関がある可能性があるという。全国の飲食店などでは発行される7月3日までに新紙幣対応の券売機を設置できるのは5割程度、自動販売機は2〜3割に留まる見通し。東京・御徒町のラーメン店・わ蔵御徒町店は「1台27万5000円で4店舗分を買うと計110万円。具材などの価格高騰でダメージを受けているうえに新紙幣に対応した券売機の導入は大きな負担だ」と語る。葛飾区などでは補助金制度があるがこの地域にはなく、券売機交換のためには名物「わくラーメン」を2万杯売る必要がある。多田文明氏は新紙幣発行に伴い「詐欺や悪質商法は時事問題にのってやってくる。詐欺の電話が非常にかけやすい状況」と警鐘を鳴らし「警察を騙り偽札があると騙し、持って行くケースなどが考えられる」という。20年前の新紙幣発行の前には偽札の駆け込み使用が相次いだ。最先端の技術が詰まった新紙幣、我々の生活にどう影響を及ぼすのか徹底解説。