ミャンマーの民主化指導者・アウンサンスーチー氏の次男のキム・エアリス氏がきのう、ミャンマーの総選挙を拒否するよう国際社会に呼びかけた。2021年の国軍によるクーデター以降、初となる総選挙が28日から実施される。ミャンマーの国営メディアによると、軍事政権は“自由で公正な選挙”を経て発足した政府が国家の責任を引き継ぐとしている。一方、国連人権高等弁務官事務所は国軍と敵対する3万人以上が拘束されたままなど選挙に対する懸念を表明。収監されたままの母・アウンサンスーチー氏についてキム・エアリス氏は「5年間で私が受け取ったのはたった1通の手紙だけだ。国軍は母を恐れている。なぜなら母は彼らを裁く力を持っているからだ」と述べた。また、アウンサンスーチー氏の健康状態について心臓や骨のほか、歯茎の疾患も抱えていて十分に食事ができないとしている。キム・エアリス氏は「国軍は無差別爆撃を続け、罪のない民間人を殺している。国際社会はそこから目を背けている」と述べた。ジャーナリスト・東海大学客員教授・末延吉正は「ひどい状況になった時に全く日本外交が動いていない。人権、民主主義の問題で日本が踏ん張らないといけない」などとコメントした。国軍はスーチー氏の状況について明らかにしていない。
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