きょうの経済視点。鵜飼さんは「日銀のコミュニケーション」だとポイントをあげ、日銀はリスク管理の観点からYCCを柔軟化させ1%水準としたため今後は日銀が制作意図を市場により正しく伝える余地ができたなどとし、内田副総裁は「マイナス金利解除は需要を抑制し物価上昇を防ぐのが適当と判断されるとき」という言い方を継続しており、マイナス金利を解除しても緩和的な金融関係を維持されることからするとマイナス金利解除条件としてはビハインドザカーブにすぎるなどと解説。しかし、植田総裁が“マイナス金利解除後も物価目標達成が可能と判断すれば解除する”としさりげなく解除のハードルを下げたため、今後日銀の両者に相違がない姿勢を表向きに保ちながら徐々に植田総裁の発言にいくのか賃金や物価の見方を徐々につよめYCC撤廃・マイナス金利解除への道筋をどう市場とコミュニケートするのかが注目だなどとコメントした。壁谷さんは「世界最大の原油国の増産」とポイントをあげ、アメリカでの原油の増産の話しだが直近ではサウジアラビアが自主的な減産を年末まで続けると発表しインフレへの影響は無視できない状態となっているなどと解説。壁谷さんは、ファンダメンタルズの観点からは100ドルまでの上昇は正当化しにくいと思うとし、供給面ではアメリカでの生産が回復傾向にありこれまで脱炭素問題で原油生産を抑えてきたが急増しており、再び80ドル方向に押し戻される可能性が高いなどとのべた。