きのう、追加の利上げに踏み切った日銀。植田総裁は会見で、さらなる利上げの可能性に言及した。一方、アメリカFRBのパウエル議長は日本時間きょう未明の会見で「利下げは9月の会合で決定される可能性がある」とコメント。日米の中央銀行トップの発言を受けて、市場では円を買ってドルを売る動きが強まり、円相場は一時、およそ4か月半ぶりに1ドル148円台まで値上がりした。円高が進んだことで、株式市場では輸出関連の企業の業績への懸念が強まり、全面安の展開に。日経平均株価は、一時、1300円以上値下がりして、取り引き時間中としてはことし最大の下げ幅を記録した。金融アナリスト・大槻奈那は今後、1ドル140円程度まで円高が進む可能性もあるとしたうえで、経済への影響について「円高に向かうスピードがあまりにも速すぎるので株価もショック的な下落に表れているが落ち着いてくれば緩やかな円高である限り(企業は)対策は取れる。企業収益に対するマイナス影響は一定程度回避出来る」とコメント。