きのう日銀・内田副総裁は、北海道・函館市で講演し、5日に日経平均株価が4400円を超えて下落したことを念頭に、「利上げについて慎重に考えるべき要素が生じたと言わざるを得ない」、「日本は一定のペースで利上げしないと金融政策が後手に回るような状況ではない」と指摘し、「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べ、早期の追加利上げを否定した。日銀による7月の利上げ以降、一時161円台に達していた円安が修正されたことで、輸入物価の上昇を通じた物価の上振れリスクは小さくなったとの認識を示した。