生命保険業界では、2013年に日銀による大規模な金融緩和策導入以降、円建ての一時払い終身保険で販売の中止や予定利率引き下げが相次ぐ。債券の運用で一定の利回りの確保が困難になった事が主な理由だが、今年3月に日銀が利上げに踏み切って以降“金利の上昇が見込まれる”として、円建ての一時払い終身保険販売再開の動きが広がっている。この内「メットライフ生命」は先月から約9年ぶりに再開、「朝日生命」近く販売を再開予定(約8年ぶり)。予定利率については「明治安田生命」や「住友生命」が1%を上回る水準に引き上げ。銀行等では普通預金の金利や住宅ローン金利引き上げの動きが出ているが、保険分野でも金利上昇を見込んだ動きが広がっている。