日本銀行の金融政策決定会合。2日間にわたる会合、焦点は利上げに向けて、どのようなシグナルを発信するか。前回、7月末の会合で利上げをした日銀。しかし、その直後のこと、5日間で円高が10円以上も進み、株価は“令和のブラックマンデー”とも言われた過去最大の下落、そして上昇を記録。市場が利上げを“サプライズ”と受け止めたことも大波乱の一因とされたなか、日銀内で上がったのは「想定外だった」という声。利上げできない時期が17年続いたこともあり、「市場との対話は正直、失敗した」など、反省の弁も聞かれる。ただ、一連の波乱の後でも植田和男総裁は「私どもの見通しに沿って、経済、物価が推移していれば、それに沿って金融緩和度合いを調整していく」とした。利上げを模索する路線を続けると強調したわけだが、前回の利上げの影響を見極めるため、今回、利上げの公算は小さいと市場は見ている。米国が利下げ局面に入ったなか、逆に利上げを進めたい日銀。反省を活かした発信ができるのかが問われることになる。日銀本店、衆院財務金融委の映像。