ジョセフ・クラフトさんは市場は「二極化」、米国経済はノーランディング、ソフトランディングでもなくスプリットランディング、二極化が生じ始めているかもしれない。住宅市場に新規住宅と中古住宅販売に乖離が生じている。新規住宅はこの2年間で高値を付けているが中古住宅は下落基調にある。新規住宅購入者は富裕層が多い。中古住宅は中間層が多い。経済格差が広がり始めているかもしれない。新規住宅指標が遅行指数で中古住宅販売は先行指数とすると今後の米国経済の動向が気になる。高千穂大学・内田稔さんは「日銀の利上げ、円安のブレーキか?」。日銀は3月に利上げプロセスに入った。欧米は夏ごろから利下げに入った。しかし円安は続く。理由は3つ。日本の金利はインフレ率を差し引いた実質で見ると大幅なマイナス。その解消も見通せない。2つ目は政府との共同声明。政治的な混乱が生じると日銀は利上げをやりにくくなる。3つ目は財政拡張とインフレ再燃。欧米の長期金利は上がってきている。日本の金利の低さが円高に戻るという動きを阻む。160円に迫ると12月の会合で日本が利上げに踏み切る可能性がある。円安に対するブレーキになるのかが注目。