海外の通貨の先物取引の動きから、円安の圧力が強まる可能性が指摘されている。米国で毎週公表されているIMM(通貨先物ポジション)によると、ことし8月上旬から円を買おうという動きが売りを上回る「買い越し」が続いていたが、先月下旬からは一転して円を売ろうという動きが強まり、「売り越し」の状態が続いている。日銀の利上げのペースは緩やかになるという見方や、トランプ次期政権のもとで米国は利下げをしにくくなるという見方が広がったことが影響したとみられる。日米の金融政策を決める会合を来月中旬に控え、今後の日銀やFRBの情報発信や市場の受け止めによっては、円安の圧力がさらに強まる可能性も指摘されている。