人工衛星の画像から土砂崩れの予兆を事前に察知する研究も進んでいる。ポイントとなるのは人工衛星のマイクロ波を使った地形の観測。一般的な衛星画像とは異なり地形を、より精細に捉えることが可能になる。更に、定期的に観測し比較することで、ピンポイントで地形の変化を調べることができる。3年前に静岡県熱海市で発生した大規模な土砂崩れ。発生直前と1年半前の衛星画像を比較し、地形の変化を地図上に表した画像。青い地点では6cm沈み、赤い地点では3cm以上盛り上がっていたなど微妙な変化がわかった。この技術を活用した防災システムは一部の自治体で実証実験が進んでいて、来年以降、実用化される予定。NEC・エアロスペースソリューション・石井孝和さんのコメント。山形・酒田市の映像。