トヨタ自動車のことし4月から6月までのグループ全体の決算。営業収益が11兆8378億円、最終的な利益も1兆3333億円となり、いずれもこの時期として過去最高となった。国の認証試験の不正問題により、一部の車種の生産停止などで日本での販売台数が減少したものの、円安で利益が押し上げられたことなどで業績を伸ばした。ホンダと日産自動車は、電動化などの包括的な協業の内容を発表。両社は、更新することで車の機能や性能を継続的に高めることができ、次世代の車に欠かせない車載OSなどのソフトウエアの基礎技術で共同研究を進めるほか、EVのバッテリーの仕様の共通化や相互供給などを検討するとしている。車のソフトウエア開発ではテスラ(米国)、BYD(中国)などの海外メーカーが先行しているうえ、開発には巨額の費用がかかることから、連携により開発スピードを上げるねらいがある。また、日産自動車がおよそ34%の株式を保有する三菱自動車工業も、両社の枠組みへの参画を発表した。ホンダ・三部敏宏社長は「世界をリードしていける力をつけるのがいちばん重要」、日産・内田誠社長は「競争力をいかにつけられるか」とコメント。