大手自動車メーカー・ホンダと日産自動車が来週23日にも経営統合に向けた協議に入ることが分かった。日産はけさ「両社の強みを持ち合い将来的な協業について検討をおこなっている」とコメント。ホンダ・三部敏宏社長もけさ「日産だけじゃなくて三菱とも協業を含めて話をしていて、あらゆる可能性を話ししている」と話した。元々自動車メーカーは数が多すぎることから統合して力を得るべきという声が上がっていた。世界の自動車グループ販売数(2023年)の1位はトヨタグループ。一方ホンダは7位、日産は8位となっていて、仮に統合すれば世界販売台数700万台を超え世界第3位に躍り出ることになる。ホンダと日産は今年3月からEV=電気自動車開発などでも協業を検討。8月には三菱自動車も加わることを発表していた。統合検討のもう1つの理由は日産の業績悪化。日産の今年度の前半決算は営業利益が前年比で1割にとどまり、国内外で9000人規模の人員削減を行う方針。日産の従業員からは「技術レベルのある会社と一緒に開発した方がコスト面では非常に有効。両社いいとこ取りみたいなことができる」との声も。経産省幹部は「救済的な経営統合でなく戦略のある前向きな連携となってほしい」と話す。一方、家電メーカーのシャープを買収した台湾・ホンハイが日産の買収を検討中で、これも日産がホンダとの経営統合を後押ししたと考えられる。