生成AIはいま私たちの職場や生活でも活用が広がっている。一方で、企業からはどのように運用すれば良いのか活用できる人材が足りないといった課題も。AIをどのように業務に活かそうとしているのか取材した。茨城・東海村にある1975年創業の塗装会社では、建設用大型機械や原子力発電所の制御装置などを職人技とも言える技術で塗装してきた。8年前、事業規模拡大を目指しデジタル化。SE中途採用を本格化し、5年前からAIの機械開発を進めてきて、その成果が出始めている。部品をカメラが撮影し、AI解析を行い56種類から選ぶ。半世紀に渡って蓄積された部品ごとに適した塗装を自動で行う。今まで3人がかりだった作業をAIの機械は1人で対応し、生産量が1.3倍に増えた。人の出ては限界のある作業でもAI活用に期待される。0.2ミリの傷・汚れまで探し当てることができる。55人のうち1割余の7人が専門チームで開発に取り組んでいる。茨城・日立市の大手電機メーカーではAIだけに頼らない技術伝承が欠かせないとしている。鉄道トラブル対応方法の回答をする独自の生成AIを2年前から導入している。読み込ませているのは、過去約2万件のトラブル事例。状況を打ち込めば若手社員でもわかりやすく解決方法を提示し、対応にかかる時間を約8割削減できた。しかし、万能ではない。AIを使いこなしていくには先輩から技術を学ぶ人材育成をベースとした戦略が重要だと考えている。
